社労士選択式問題の学習の進め方

1.社労士選択式問題の学習の進め方
 選択式では、一つ一つの言葉(キーワード)に至るまでの細かな知識の正確さが要求されます。
 選択式と択一式の学習は「条文をベースにして」同時・併行的に進めるのが効率的ですが、普段から、条文等を読んだときに、特に重要な言葉については意識を強く持っておく必要があります。
 つまり、自分が出題者ならどの部分を伏せ字にするかを意識しながら(楽しみながら)、条文等に接するのです。
 「丸暗記学習」を馬鹿にする人がいますが、「丸暗記」は正確な言葉を取得するためには欠かせないものです。
 ただし、条文の意味する中身については、丸暗記しても会得できるものではありません。理解力が必要です。
2.社労士選択式問題の解き方
 
選択式では伏字(単語ではなく、長い節、数字の場合もある)に当てはまるものを20個の選択肢から選ぶのですが、11年までは記述式すなわち、選択肢は与えられておらず、自分で考え出すものでした。
 過去問学習はできるだけこの記述式の要領でやるのが、実力をつける近道です。
 実際には、以下の手順に従ってやってみてください。
 @問題文を繰り返しよく読む。(何について聞かれているかがわからないと、次には進めません。何について聞かれているかがわからないときは、次の段階として、下にある20の選択肢も読んで見る)
 Aまず、20の選択肢から探すのではなく自分で言葉を考えて、穴埋めをしてみる。
  (細かいところはあいまいでもよいから、メモ等は使わずに、できるだけ頭の中で書く)
 B大体の文章ができあがったら、20の選択肢からより正確な言葉を見つけて、文章を仕上げる。できあがった文章に違和感がないかを確認しながら進める。(このときの違和感を感じとる勘が非常に重要なのです)
 C解答のページに移り、解答文を繰り返し読む。これは正解文であるから、納得して、全部丸覚えするつもりで読み込む。
 D基本的にはこれで終わり(正解文がすでに出ている)なのですが、すっきりしないときは、解説を読んでみる。解説は周辺事項を説明するためのつけたしであって、正解文にまさるものはありません。 
3.択一式問題群の中にある選択式問題
 選択式問題は、選択式専用ページにまとめて掲載されているだけでなく、項目ごとに分けたものが、択一式問題のページにも掲載されています。
 その場合は、20の選択肢語群は記載されていません。
 記述式の要領で、自分自身で言葉を考え出すのです。
 これも非常に効果的な学習方法です。
  要するに選択式問題の学習は、択一式と同じような要領で、択一式と一緒にやればよいのです。