Tomeさんの受験体験記
 
  自分の受験体験記を公開するのは、押し付けがましくもあり、おこがましくもあり、汗顔のいたりですが、何かの参考になればと思い、このたびあえて公開することにしました。
  いずれも、他のホームページ等に投稿したものそのままです。不足情報については、追記の形で補足して見ました。

1. Sha-ra-run 投稿文

中小企業診断士とのかけもち受験にもかかわらず、独学・一発合格した
62歳(!)の『Sha-ra-run』会員Tomeさん
の合格体験記です。

プロフィール

名前

Tomeさん♂(『Sha-ra-run』会員)

受験時の年齢

62才

受験動機

16年6月にある会社の顧問を引退。受験時は無職で、60歳代前半の老齢厚生年金受給者。動機は、ボケ防止と年金不足分を少しでも補うことができるかも知れないという淡い期待から。

勉強方法

独学

受験回数

1
勉強時間 約8か月、700時間程度か

市販の利用書籍

『真島のわかる社労士基本書』
『真島のわかる社労士横断式学習法』

試験直前対策として受講した講座

法改正と白書は、真島先生の一日ゼミに参加しました。
はじめて、同学(ライバル)の人の存在を感じました。

学生時代の成績

余りにも昔のことで忘れました。工学部出身(工学博士)、会社ではずっと技術屋でしたので、大学卒とはいえ受験資格には若干後ろめたい ところがあります。

勉強方法】

  私の場合は、中小企業診断士2次試験とかけもち受験のため、スケジュールはかなりハードでした。 原則的には、曜日を決めて日単位で時間を割り振りました。以下は社労士試験についてです。

  • 電車での移動中、散歩中など机に向かえないときは、カセットテープで。

  • 日中の自宅学習は能率が悪いので、一日中図書館に。

  • 夜は、パソコンによる教材学習や『Sha-ra-run』を見る。

  • 眠くなったとき(しばしばある)は過去問に向かい、クイズ形式で挑戦する。

変化を持たした学習法が良いようです。

  • カセットテープでは、条文や解説はお経のごとく耳と口で丸覚えを。
    本だけでは独りよがりになり、誤まって理解することにもなりかねません。
    これを避けるためにも、カセットを聞くことは良かったと思われます。
    (秋保先生の、それも前年度の古いものを安価で入手。ただし、この場合は、前年の改正点も勉強するつもりでないと、古い規定を勉強することになるので注意)

  • 学習書は真島先生のもの1冊とし、欄外に書いてある「ポイント、メモ」や過去問、判例なども、忘れずに目 を通す 学習書はこれ1冊で十分でした。

  • 一つのテーマをマスターしたら、他の法律ではどうなっているか、好奇心をもって横断学習を。
    これには、『Sha-ra-run』の「条文で確認したい人の横断集」
    ならびに、Haruさんが執筆した 『真島のわかる社労士横断式学習法』が非常に役立ちました 。
    私自身も新たに項目を追加したページをつくり、この本にホッチキスでとめて、分厚い本にしました。

  • 過去問は、6月から手がけました。同じ問題を繰り返し繰り返しやりました。 過去問の場合は、自分の解答が合っているかいないかで一喜一憂一しても意味がありません。5つの選択肢すべてに対して、なぜ「Yes」なのか「No」なのか、自分で納得できるまででないといけません。解説の多い過去問集が良いと思います。

以上のほとんどが理想で、実際にはその通りには行かず、時間切れになってしまったような気がします。
 

【勝因】

当日の体調と運。
それと、当日はやや厚着としチョッキも用意していきました。
(試験会場は冷房の効きすぎで悩まされた人も多かったと思います)

【今後の目標】

とりあえずは、講習をうけます。


 追記
@当時の学習時間状況:
 16年1月2日(62歳の誕生日)から学習開始。同年6月までは、会社に週2回(月と金)出勤。毎週土曜日は「中小企業診断士2次試験」受験ビデオ講座のため半日通学。水、木、金は一応、社労士受験勉強には専念可能(実際はサボることもあった)
 7月、8月は終日、社労士受験に専念(形式上の話)
A中小企業診断士2次試験はあえなく敗退
B途中、5月に「シスアド初級」受験し合格。(2週間弱、逸脱・中断)

2.とれとれE★社労士 投稿 文

私の合格体験記
        〜 通称Tomeさん 63歳 〜

           “H16年度合格者

 晩学、独学、畑違いそれでも一発合格できますよ
1.受験の動機:
 
最近、会社乗っ取りやM&Aのニュースが賑わっていますね。私も2年前、会社の突然の合併に伴い、役員を辞任することになりました。その後1年間は顧問で残ることになったのでが、生活の再設計を迫られることになり、16年1月2日、62歳の誕生日に、社労士の資格取得を目指す決心をしました。
 ホンネのところ、半分はボケ防止対策でした。
 もともと、エネルギー関係の研究者であったのですが、どういうわけか全く畑違いの分野を選択してしまいました。
 今更、専門学校に行く気にもなれなかったので、晩学にして独学という重いスタートになりました。
2.
受験結果
 16年度1回。 選択式 36点 択一式 57点(健康保険と厚生年金保険が6点、後は全部9点)
 試験が終わったときは、まるっきりできたような気がしませんでした。数日後の解答速報を見て、自分でもびっくりしました。まぐれもあるかもしれません。
3.使用した教材等
 基本学習書: わかる社労士(本文だけでなく、欄外にあるポイント、通達、判例、過去問も重要 
        です。基本書は1冊だけに絞ること。本による優劣はほとんどないと思って、1冊に 
        賭け、手垢がつくまで可愛がることです)
 参考書  : わかる社労士横断式学習法 (横断学習の重要性はいうまでもありません。同書にな
        い項目については、自分で作成してホッチキスでとめました。そのため、分厚い本
        になりました)
 問題集  : 受かるぞ社労士5年間過去問(単に○×だけ見ても駄目です。解説をじっくりよみ、
        なぜ、○なのか×なのかという根拠を明確にさせることです)
 カセットテープ:受かるぞ社労士講座(条文は、論語の素読やお経と同じで、音で聞き、口に出し、
        丸暗記するのが一番です)
 パソコンソフト:Newton TLTソフト モニター版
 模擬試験 :0回 (全科目の学習が終わったのは、8月初旬のため受ける機会を逃しました)
 直前ゼミ :白書1日、法改正1日 (初めて、同学の士というかライバルを身近に感じ、自分も
      挑戦者の一人であるという意識をはっきりさせるのに役だちました)
4.学習のポイント
・条文は硬い文章です。しかし、問題文はほとんどの場合、条文そのものか、条文の一部を変えたものです。カセットテープ、あるいは基本書、あるいは条文集(インターネット検索できます)によって、とっつき難い、いいまわしに慣れる少なくとも抵抗感を和らげる、ことが非常に重要です。
・一つのテーマを学習したら、他の法律ではどうなっているか、好奇心をもって横断学習をすることです。これにより、知識に深みができ、記憶もより確かなものになります。
・過去問はしっかりやることです。1度出た箇所こそ重要箇所です。ほとんど同じような設問や、視点を変えた設問が繰り返し出題されると考えた方がよいです。
.ちょっとしたアドバイス
独学は、自分のペースで学習を進められますが、独りよがりになる危険性があります。間違っているにもかかわらず、自分では正しいと思い込んでしまっている知識は一番、始末が悪く、救いようがありません。過去問等によって、勘違いを早く見つけて、修正することです。
・独学のもうひとつの敵はマンネリと睡魔です。私は、基本書の読み、テープの聞き取り、マウスクリックによるパソコン学習を適宜まぜて、立体的に進めるようにしました。机だけが学習場所ではありません。散歩中や電車の中なども上手に利用することです。
・受験当日のアドバイス
 ●時間配分が結構難しいです。 私は、選択肢ごとに○、×、?を書き込み、法律ごとに
  まとめて、解答をマークシート用紙に写していき、同時に、時間チエックと時間の再配分
  を行いました。後で再検討すべきところは、すぐにわかるように、大きな印をつけて
  おくべきです。(実際には再検討する時間余裕は余りありませんでしたが) 
  模試は本番形式のものを
1度は受けておくと、もっとよかったかもしれません。
 ●冷房の効きすぎに注意を。私はチョッキを持っていきましたが、役にたちました。  


 追記
@カセットテープは耳からの学習に専念し、ベースとなっている学習書を見ながら聴くことはしませんでした。理由は異なる学習書が2冊あると、混乱する と考えたからです。
 基本学習書は必ず1冊に限定し、これと心中することです。基本学習書に優劣はないと今でも思っています。
A
Newton社のTLTソフトは良い教材ですが、スピード性に欠けます。
 一つでも間違うと前に進めません(それが非常に良い点でもあるのです)。
 従って時間制約のきつい人は、基本学習書のほかは、これと心中するくらいの気持ちでないと、最後まで到達しません。
 しかしながら、必勝を期す人には、これほど確かな教材はありません
 何が何でも合格したい人には、是非ともお勧めします

3.ペンギン学園 (メルマガ 2005/06/27 第35号) 投稿 文

ニックネーム:Tomeさん
◇平成16年度合格
◇受験回数:1回
 独学主体。ただし、教材としては書籍類のほか、中古(15年度用)のカセットテープ教材と、ニュートン社のパソコンソフト教材(モニター版)を使用。どれも格安で仕入れました。
●今年合格できた一番の理由は、何だと思いますか?
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 よくわかりません。中小企業診断士二次試験合格を第1希望にしており、最初は、空いた時間を利用して、社労士も勉強してみようかという程度でした。しかしだんだんと社労士の方に興味がわいてきたの  で、時間配分のウエイトを多くした結果でしょうか(8か月で約700時間)。
 同様の方法で、簿記の3級・2級同時取得と初級シスアド取得に成功しました。しかし、肝心の診断士の方は不調でした。
 成功するには、短期間であっても集中した学習時間を確保することが重要です。私の場合は、この点に関していえば、かけもち受験の良いところと、悪いところが出てしまいました。
●受験勉強中、どんな不安がありましたか?その克服法は?
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 疑問点が出てくると、独学だけでは解決の方法がなく、気になって前に進めないことがよくありました。これは困りますね。
 そのうち、試験は6割ちょっとできればいいんだと、割り切るようことにしました。
 しかし、これは、消極的な解決法でしかありません。一つ一つの疑問を、ちゃんと解決してくれる場所とか方法が必要だと思いました。ホームページを探せば、親切に答えてくれるところがあるように思いますが、私は知りません。
●これは良かったと思う勉強方法は?
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1.カセットテープにより、条文はお経のごとく耳と口で丸覚えする。これにより、とっつき難い条文のいいまわしに慣れ親しむことができます。この慣れるということは非常に重要です。
2.基本学習書では、欄外に書いてある通達、判例、過去問などの方が重要と考えても良いくらいです。欄外記述に注意を。
3.一つのテーマを学習したら、他の法律ではどうなっているか、好奇心をもって横断学習をすること、これにより、中味を立体的、横断的に理解できるようになります。
4.過去問をしっかりやること。5つの選択肢すべてに対して、なぜ「Yes」なのか「No」なのか、自分で納得できる説明ができるようになるまで繰り返すことです。単なる○×ではいけません。解説の多い過去問集を利用することです。
5.クイズ形式のパソコン学習は、マンネリ打破と眠気防止に、特に有効です。
以上の方法で、選択式が90%、択一式が80%とれました。
●これは無駄だったと思う勉強方法は?
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 学習を始めた初期の段階から、重要と思われる箇所を、ノートに書いていったこと。
初期の段階では、どこが重要なのかわかるわけがない。結局、学習書で赤字や太字で書いてある箇所全部を丸写しすることになってしまいます。
 しかし、ある程度学習が進んでからは、複雑な事項や各法の横断的事項を、自分なりに整理して書いてみることは、非常に有効であり、役にたちました。
 単なる書き写しは、時間に余裕にない人には勧められせん。
●合格するための秘訣は、何だと思いますか?
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 自分を信じること。特効薬はないと思いますが。
●最後に、平成17年度の受験生に一言、お願いします!
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 私の拙い経験が少しでも受験生に役立てないかと考えて、ホームページ「Tome塾 社労士になりたい人のための受験塾」を立ち上げました。上記の「これは良かったと思う勉強方法」をベースに作成しています。皆さんの質問や要望にもこたえていけるホームページにしたいと考えています。
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 Tomeさん、ありがとうございました。独学で、しかも他資格と並行しての受験で一発合格。
本当に見事です。時間をうまく使われたことが、体験談から伝わります。

追記
@同時期でのダブル資格受験は難しいです。できれば避けた方がよいし、あえてやるならば、時間の管理をしっかりしなければなりません。
ATomeさんのダブル受験記(上記@のこともあり、余り参考にはなりません)
Bしかし、一つの資格試験に合格した後、次ぎの資格に挑戦することは大いにやるべしです。
 「ダブライセンス」、「マルチ資格」は、今後の大きな武器になるとおもいます。          
 
 15年6月下旬〜15年8月初旬  中小企業診断士試験1次試験受験勉強 
 15年8月初旬〜9月初旬  簿記3級、2級、初級シスアド受験勉強
 15年9月初旬〜10月初旬  中小企業診断士2次試験受験勉強(1次にまぐれで受かっていることがわかりあわてて開始。10月初旬受験不合格) 
 15年10月初旬〜11月下旬  初級シスアド受験勉強再開(10月下旬受験不合格)
 簿記3級、2級受験勉強再開(11月下旬受験・両級とも合格) 
 12月  暗中模索の空白期間(これを待期期間ともいうことを後で知った)
 16年1月初旬〜16年8月下旬  中小企業診断士2次試験受験勉強再開、社労士試験受験勉強開始
 16年4月中旬  初級シスアド(2週間弱の逸脱・中断後受験・合格)
  16年8月下旬  社労士試験受験・合格
 16年8月下旬〜10月初旬  中小企業診断士2次試験受験勉強に専念(再び不合格)
 16年10月初旬から大晦日  暗中模索の待期期間(「Tome塾」の企画・構想期間)
 17年1月2日  ホームページ「Tome塾」開始
 17年1月上旬から3月上旬  年金アドバイザーー2級受験勉強(3月上旬受験・合格)
 17年2月〜8月下旬  社労士事務指定講習受講
 17年10月1日  開業社労士登録。社労士福留事務所開設
 ホームページ「Tome塾」の有料化開始
 19年11月  行政書士試験合格
 19年11月  特定社労士試験合格
 20年4月15日  特定社労士付記

 注1)全ての始まりである15年6月下旬とは、取締役解任・非常勤顧問就任の株主総会があったとき。
 注2)社労士、年金アドバイザー、簿記2級、初級シスアドの取得が現在の「Tome塾」と福留事務所開設のベースとなっている。
 教訓 何事も将来を見据えて計画的に
 Tomeさんの場合はスタートが遅すぎた。だから、タイトなスケジュールになってしまったのである。
 しかしながらもうひとつのつけたし教訓もある。
 「何事をはじめるに遅すぎるということはない」)


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