合格したよ

 T.M : 西日本、55歳男、 会社員、受験歴6回
1. これまでの学習スタイル、学習時間など 
 3年間L校に通学、後半3年間は独学です。
 年間700時間は勉強していたと思うので、かなりの時間数になります。
 Tome塾は通学時代から利用させていただいていました。その他には、K氏の無料メルマガ等です。

2.合格の勝因、合格のため特に苦労したこと、受験生へのアドバイスなど 
・合格の勝因:
 四半期ごとに学習スケジュールをたて、週間スケジュールに落としこんで、それをおおむね計画通りに実行できたこと、
 →試験日から逆算し、何月までに労基法は3回目を終えるというような具体的な目標をたてたこと
 →「合格手帳」(市販)を利用して週単位で進捗を確認し、余裕日で調整したこと。
  余裕日とは、土日のどちらかを予備日として学習時間に余裕をもたせた日のこと。
  →自分の行動を2週間ぐらい書きだし、そのなかで学習にあてることができる行動を特定し、学習時間を積算すると、実行可能なスケジュールを組みやすくなります。
 ただし、試験までの時間を勘案して随時見直すこと。

・合格のため特に苦労したこと:
  モチベーションの維持
 →過去の失敗は、4年連続で選択式か択一式かの1問で足切りとなり、1点たらないため不合格
 →学習してもこれで十分か、と自問すればするほど不安になりましたが、各法を体系で理解することで勉強範囲にモレ・ダブリがないことがイメージできるようになり、不安も自然消滅しました。
 →結果、Tome塾の目次は、長いあいだ利用させていただいていることもあって、頭のなかで再現できるまでになりました。

・受験生へのアドバイス等
 自分の知識をフル稼働させ、無理やりにでも有意味化して、理解する。
 数学にド・モルガンの法則というのがあります。AかつBを否定すると、(Aでない)または(Bでない)という法則なのですが、徴収法の有期事業の一括、請負事業の一括の要件に、160万円未満かつ1億9千万円未満、160万円以上または1億9千万円以上があって、「未満かつ未満」、「以上かつ以上」で覚えた方もいらっしゃると思います。
 この法則を使えば、覚えなくても一方がわかれば他方がわかります。つまり、考えればわかることは覚えなくてもよいを絶えず意識して無理やりにでも自分の知識をつかって有意味化するのです。
 さらに、この法則は、雇用保険の短期雇用特例被保険者と適用除外の要件に利用できます。
 さらに、興味ある方は、労災保険の暫定任意適用事業の労告35号を参考に考証してみてください。
 Tome塾ではていねいに解説してくれています。ただし、労告35号は教授レベルのはなしです。
 →週末も平日と同じ時間に起床する。 休日は午前9時までの学習がその日を制します。
 朝2時間寝坊するのは簡単ですが、休みの日の夜9時から2時間の勉強はシンドイですよ。 ここが合否の分かれ道と弁(わきま)える。
 →携帯電話を活用して苦手項目を克服する。
 目的条文、苦手な過去問の問題と解答を携帯メールに送信し、すきま時間にドンドン見ましょう。
 記憶は思い出す回数に比例して強固になります。携帯電話をみているだけなら、だれも勉強しているとは思いません。
 
3.Tome塾の利用方法、感想など
 Tome塾は、通学中からも利用していました。
 初学の頃はそのボリュームに圧倒されていましたが、徐々に耕すと、最後には自分の肥やしになって、大変感謝しています。 >
 利用方法は、→項目ごとに過去問を解く。
 まず、項目ごとに印刷し、過去問に1から10、11から20のように数字を順に割り振り、過去問を回すときは、1、11、21、…の順で解いていました。
 同じ項目の過去問をいくつか解いていくと、1問前の記憶が次の過去問を解くときに利用されてしまい、ホントの意味で問題を解くことにならないからです。
 また、厚生年金基金についてだけ徹底的にマスターしたいときなど、項目(条文)とその過去問(解答)がリンクしているほか、まだ出題されていない項目はどれかということも見出しやすく、オールインワンで、効率的に学習できました。
 特に、今年は、この厚年基金はていねいに学習していたので、選択式では、満点をとることができました。
 →過去問は同じ論点の問題は1つの問題にまとめる。
 解説に繰り返しでてくるキーワード、キーフレーズ、またはキーセンテンスを整理し、複数の過去問を1つの問題にまとめる。
  市販の問題集では難しいのですが、Tome塾では解説が詳しいので、これが可能です。
 こうすれば、論点が整理でき、そのうえに過去問を回す効率が大きくアップしました。
→「振替加算」でためしてみてください。論点をまとめることで、すごく力がつくと思います。
 
4.今後の予定、その他
  かつて行政書士は社労士業務もおこなっていて、そこから派生して社労士が生まれたことを聞いて、行政書士試験を受けてみようかなと思い、一方で、長いあいだ、家族に迷惑をかけたので、特に奥さん孝行もしなければと考えています。
 また、会社には試験勉強している人がいるので、そのサポートができたらとも思い、結局のところどうするかは決めかねていますが、いま身につけている学習習慣は維持したいと思っています。  

   
T.Mさん 合格おめでとうございます。
 また、具体的かつ詳細な体験談を投稿いただきありがとうございました。
 生産管理論ばりのスケジューリング、集合論におけるド・モルガンの法則、理系(多分)出身者ならではの論理的な思考力の持ち主とお見受けし ました。
 私も、「かつ」、「又は」とその肯定(○)、否定(×)の関係については、よく、大きな丸を二つ書いた図形で確認しています。
 「1問前の記憶が次の過去問を解くときに利用されてしまい」
 ⇒その通りです。似たような問題を続けて解いてもよいですが、注意すべきは、解答だけを覚えないことです。
 その記憶によりかかって類似問題を解いてはだめです。(なぜ正しいか、間違いかを、おおもとに立ち返って自分で説明できなければ、意味がありませんから)
 解答のよりどころとなった条文に立ち返って、重要なポイントを覚えることです。
 「複数の過去問を1つの問題にまとめる」
 ⇒それは素晴らしいアイデアです。
 関連問題全部を一つの問題としてまとめ、それに対して正解を得るということは、一つのキーワードあるいは一つの条文を、その根っこから完全にマスターしたことになるからです。
 「携帯メールの利用」も受験生には、大いに参考になるでしょう。

 「いま身につけている学習習慣は維持したい」
 ⇒今後の進めべき道を早くみつけて、さらにご活躍されんことを祈っています。

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